2006-08-29 10:00:00

美味しさに心の贅沢をプラス

残暑厳しいですが、夏バテなどされていませんか?
暑くても食欲満点のこももです!

若い時は、お友達と「ご飯を食べに行こう」という話になると、フレンチやイタリアンを選ぶことが多かったのですが、
歳をとったせいか(涙)、最近はいつも和食です。

行くのはたいてい京都。
京都は、美味しくて値段も手頃で雰囲気のよいお料理屋さんが多いのです。
私の特にお気に入りは、丸太町にある京料理の店「かじ」です。

ここの料理人の方は、京都の素材を生かすのが上手です。
某料理番組で道場六三郎と互角の勝負をした……という肩書きはさておき、
数年前、一度食べたときからすっかりファンになってしまいました。
いつ行っても舌を満足させられるお店だし、そのうえ、リーズナブル!
(雪・3700円、月・5800円、花・7900円)

つい先日もお友達と行ってきました。
「雪」でも十分満足できるので、この日も「雪」コース。

カウンターに座るといつもわくわくします。
料理人の手元を見ながら食事をするのって、いいですよね。

美しく盛られた前菜。2006_08060046
鱧鮨、枝豆と海老をゼリーで固めたもの、小あじの南蛮漬けなどなど。
こういうお上品で美しく、味わい深い京料理が私は好きです。

それから、鮑の肝しんじょうのお吸い物、お造り盛り合わせ、揚げ物。
お造りは京都らしく、湯葉のお造りも添えられていました。

どれも美味しいのですが、印象的だったのは「トマト豆腐」。
柔らかい崩れそうなお豆腐がアイスクリームのようにガラスの器に盛られ、
そこにトマトをつぶしてスープ状にしたものがかかっているんです。
上にはちょこんと海ぶどう。2006_08060050

どんな味がするのかなぁ、デザートみたいだなぁと思いながら食べてみると、
トマトの酸味ははっきりと、でも強すぎず、豆腐の柔らかな口当たりとマッチして、つるんと口の中で溶けていく……。
すごく美味しい!
こういう創作的な部分もこのお店のよいところなんです。

さらに美味しかったのが、加茂なす。
食べごたえがあって、噛むと旨みが広がります。
伏見唐辛子やみょうがも添えられていて、京都の夏って感じ!

しめはご飯とお漬物とお味噌汁。
そして、デザートに桃のシャーベットをいただきました。
ここのデザートは必ず梨木神社の名水を添えてくれます。2006_08060053
水道水をいくらでも注いでくれるのではなく、名水をほんの少しだけ。
このお上品さと贅沢さが、私にはたまりません。

店を出ると、ご主人が外まで出てきて見送ってくれました。
ここはいつもよほど手が放せない時以外は、外まで見送ってくれます。
こういう「心の贅沢」もおまけについてくる店だから、お気に入りなのです。
美味しいお店はいろいろありますが、味、値段、ボリューム、器、雰囲気、そして、「心遣い」。
これだけ揃っている店を探すのは、なかなか難しいものです。

★お店情報
京料理 かじ
京都市中京区丸太町通小川東入ル
075-231-3801
水曜定休
お昼もやっていますが、昼夜共に予約が必要です

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