龍安寺で湯豆腐と精進料理を味わう

まだまだ暑い日も多い京都ですが、朝晩は冷え込んできました。
やーっと、クーラーのない生活に突入できた、ゆうこです！

先日、結婚して東京に引っ越した友人が、
旦那さんと２人で京都に遊びに来ました。
「京都らしくて、静かで、おいしいものが食べられて、
ちょっと自慢できる“京都の穴場”に連れて行って！」
なーんて、とっても難しい注文。

しかし、ここは京都人として
「わからない」と言うわけには参りません。
友人たちに聞いたり、ネットで調べたりして見つけたのが、
石庭で有名な『龍安寺』の中にある『西源院』さんという
湯豆腐と精進料理のお店でした。

湯豆腐も精進料理も、京都っぽさ満点！　かな？
そして、龍安寺さんの中でいただけるのも、また風情があって素敵かな？
そんな風に考えて提案したら「それだ！」となりまして、
３人で、『西源院』さんに行ってきました！

『西源院』さんに行くのははじめて。
それどころか、龍安寺に入るのも初めてだったのですが、
龍安寺の美しさには圧倒されました。
そろそろ過ごしやすくなってきたので、観光客もたくさんいたのですが、
それでも、ピーンと静けさが張り詰めている感じで、
なんとなくですが【わび】や【さび】を考えてしまいました。

ちょっと関係のないお話ですが、
龍安寺の石庭に敷き詰められている、白い砂は、
比叡山系の特産「白川砂」と呼ばれるそうですが、
この砂が、採取禁止になっているそうですね。
50年分くらいは、確保されているそうですが……

50年後、石庭はどうなってしまうのか、チョッピリ心配です。

さて、『西源院』さんなんですが、
キレイなお庭がながめられる座敷で、
名物の七草湯豆腐（1,500円）と、
精進料理（湯豆腐とセットで3,300円）がいただけます。

湯豆腐は、このために
特別に作ってもらっているとおっしゃるだけあって、
柔らかくって、味がギュッと詰まっていました。
「七草湯豆腐」との名前どおり、
湯豆腐には７種類のお野菜が
入っているのですが、
その中の１つがピーマンだったのには、
かなりビックリしました！

精進料理も、ゴマ豆腐やお野菜の炊き合わせなど、
やさしいお味で、とっても満足できました。

私たちのほかには、外国からのお客様が多かったみたい。
お箸で豆腐を食べる時、かなり四苦八苦されている方もいて、
ちょっと微笑ましい光景でした。

「ぼーっとお庭を眺めていると、本当に京都にいる！って感じるね」と、
友人夫婦も喜んでくれたので、ホッと一安心。

ちなみに、このお庭。夜になるとイノシシが出てくるため、
イノシシに芝生を荒らされないように、毎日ネットをかけて
保護しているそうですよ！

街中もいいですが、たまには京都の風情を満喫できる場所で、
観光するのも楽しいな、そう思った１日でした。

龍安寺
http://www.ryoanji.jp/

龍安寺西源院
TEL:075-462-4742