2007-06-08 10:00:00
身近にあった由緒正しいお寺は、いけばな発祥の地!
アジサイも紫や青に、美しく咲いていて、
ちょっと「雨が降ってほしい」と思っているゆうこです。
晴れた日のアジサイも好きですが、
雨に濡れた後は、もっとキレイに感じます。
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さて、京都にはたくさんの寺社仏閣があります。
繁華街を歩いていても、ちょっと角を曲がると、
お寺や神社に出会うので驚きます。
官公庁街・御池や、繁華街・三条、烏丸の界隈をブラブラするのが好きで、
普段から、良く付近を歩いているのですが、
あまり曲がらない通りをふと曲がってみたら、
人がたくさん集まっているお寺を発見しました。
そのお寺とは「六角堂」さん。
地元では「六角さん」と呼ばれて親しまれています。
名前自体は聞いたことがあったのですが、
思ったよりも近くにあったのでビックリ!
せっかく立ち寄ったので、いろいろ調べてみました。
作られたのは西暦587年。聖徳太子を開基としているそうですから、
奈良時代から続いているお寺になります。
聖徳太子が、昔このアタリにあった池で沐浴をされた時、
衣と護持仏を池のほとりの多良の木に掛けたのですが、
沐浴後に取ろうとしても、木から護持仏が離れません。
その時に「御堂を建立しなさい」とのお告げがあったと言われています。
そこで、小野妹子が護持仏をご本尊として「六角堂」を作ったそう。
ですから「六角さん」には、聖徳太子の像なども祀られています。
フラリと立ち寄ったお寺で、日本史で勉強したことのある名前が
次々登場するのにも驚いたのですが、何よりも驚愕だったのは……
六角さんは“いけばな発祥の地”として知られていること。
池のほとりに建てられたことから「池坊」と呼ばれ、
池坊で、いけばなが完成されたのだそう。
こんな身近な場所に、いけばな発祥の地があるなんて!
大ニュースだと思って、いろんな人に話してみたら
「あれ、知らなかったの?」なんて言われちゃいました。
有名なことなんですね……
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境内には立派な柳の木があり、
みんな一生懸命お願いをされています。
その柳が「縁結びの柳」。嵯峨天皇が、素晴らしい后と出会いたいと、
祈願した時「六角堂の柳に行くように」と、夢の中でお告げがあったとか。
六角堂に来ると絶世の美女がいて、その人と結婚したという逸話があるのだそうです。
「縁結びの柳」は、男女の縁だけでなく、商売や幸運との縁も結んでくれるそう。
わたしも、幸運が訪れてくれるように、しっかりお願いしてきました。
古くて、格式もあるのに親しみやすい「六角さん」。
遊びついでに、ちょっと立ち寄るのにピッタリです。
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京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町248
開門時間 6:00~17:00
拝観料 境内自由
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